音楽の始め方50 -ライブの流れ-

どうも繚華です(・ω・)ノ

前回はライブをどうやって始めたら良いのか?というところを見て行きました!
今回は、実際のライブ当日の流れについてお話したいと思います(o´∀`o)

①下準備

まず大切になって来るのが下準備です☆

必ず前日までには当日に使うモノはまとめておきましょう!

楽器…マイク・ギター・ベース・スネア・ペダル・シンセ・同期用MTR等

小物…ピック・予備の弦・チューナー・シールド・ストラップ・スティック・チューニングキー等

音源…登場SE・中間SE・退場SE・オケ音源(メンバーが足りないユニット等の場合)

装備…衣装・小物・アクセサリー・化粧品・ツケまつ毛・ウィッグ等

物販…音源(CD等)・ステッカー・ストラップ・Tシャツ・アー写(アーティスト写真)等

資金…財布は忘れずに持って行きましょう。笑

最低限、これくらいの下準備はしておかないと当日バタバタして悲惨なことになりますので要注意です(;・∀・)

②出発~現地到着

徒歩や電車やバスやタクシー等を利用する場合は周りの迷惑にならないように配慮をして移動して下さい。

特に楽器等の大きかったり長かったりするものは他の方にぶつかったりと大変危険ですし、楽器自体を破損する恐れもありますので充分に注意を払いましょう!

機材車が用意できる場合は、何時にどこで落ち合うのか?を前日までには決めておき、いずれの方法の場合でも遅くても入り時間の10~30分前には到着できるように余裕を持って行動しましょう(*´∀`)

万が一、電車が止まっていたり、バスが遅れていたり、様々な要因で遅れてしまうことが多々あります…

そんな時はリハーサルができなくなることもありますので周りに迷惑をかけないためにも時間管理はしっかり行って下さい!

現地に到着し、ライブハウスの方や他の出演者に会った際は元気良く挨拶しましょう(o´∀`o)

今の時代ではあり得ませんが、僕の時代は挨拶しなかったことでボコボコにされてるバンドマンが続出していました。笑

すれ違う時も常に「お疲れ様です」と言うことを徹底しましょう!

③機材搬入~楽屋入り

会場側の準備が整い、搬入の許可が出たら早速機材を搬入して行きましょう!

中には治安の悪い地域もありますので、複数人用意できる場合は一人は見張り役を立てておいた方がベストです(;・∀・)

できる限り高価な楽器や機材を先に搬入します!

リハーサルがある場合、楽器や機材等のリハーサルで使うものはホール(客席)へ、それ以外のものは楽屋(控室)へ搬入します。

リハーサルがない場合はライブハウスの方の指示に従って搬入して下さい!

④オーダー用紙記入

搬入が完了しましたら、あらためてメンバー全員で店長のところへ挨拶に行きましょう!

これをやるだけで印象が全然違います☆

イベンターさんがいる場合は、イベンターさんにも挨拶して下さい!

そうしましたら、まずオーダー用紙と呼ばれるものを渡されます。

これにはライブの流れを記入します。

大きく分けてふたつ存在して、音響用と照明用です!

どちらも、登場SEの有り無し、曲順曲名、どこでMCが入るのか?等を記入して行きます。

音響用はSEのタイミングや、ギターソロの有り無しやタイミング、同期を使う曲なのかそうじゃない曲なのか、特殊なエフェクトが必要であればその旨を曲ごとに記入して行きます。

照明用はそれぞれのシーンでの大まかな色味の指定等(この曲は青系でダークで激しい感じでお願いします!とか、この曲はバラードで桜の花びらが散って行くようなイメージなのでピンクっぽい要素も入れていただきたいです!
とか)を記入して行って、実際のライブの時に客席からどういう印象で見られたいかという要望を伝達します。

このオーダー用紙は誰が書いても良いのですが、リーダーかメインで作曲しているメンバーが書くとスムーズです(・ω・)b

オーダー用紙を記入したら必ずリハーサル前になるべく早い段階でライブハウスの担当の方に渡しましょう!

この時、使用するSEがある場合は一緒に渡しましょう!

⑤メイク・着替え・リハーサル・物販準備

ここからはその日のスケジュールで順序が変わる部分なので臨機応変に対応して下さい!

というのも、リハーサルには大きく分けて二種類ありまして…

順リハと呼ばれるものと逆リハと呼ばれるものがあります。

順リハの場合、当日の出演順にリハーサルを行って行きます!

【順リハの例】

入り時間 12:00

①バンド目リハーサル 12:30-12:50

②バンド目リハーサル 13:00-13:20

③バンド目リハーサル 13:30-13:50

④バンド目リハーサル 14:00-14:20

⑤バンド目リハーサル 14:30-14:50

⑥バンド目リハーサル 15:00-15:20

開場準備 15:30-16:00

開場 16:00

①バンド目本番 16:30-17:00

転換 17:00-17:15

②バンド目本番 17:15-17:45

転換 17:45-18:00

③バンド目本番 18:00-18:30

転換 18:30-18:45

④バンド目本番 18:45-19:15

転換 19:15-19:30

⑤バンド目本番 19:30-20:00

転換 20:00-20:15

⑥バンド目本番 20:15-20:45

閉場 21:30

完パケ 22:00

出番が最初の場合は入りしてすぐにリハーサルをして、本番までの間に着替えやメイクや物販準備をやります。

出番が最後の場合は入りしてリハーサルまでの間に時間があるのでここで物販準備や着替えやメイクをしても良いし、リハーサルの後でやっても良いし、色々やり方を変えられます。

ただし、物販準備だけは開場前に済ませておかないといけないので優先しましょう!

逆リハの場合、当日の出演順と逆の順番でリハーサルを行って行きます!

【逆リハの例】

入り時間 12:00

⑥バンド目リハーサル 12:30-12:50

⑤バンド目リハーサル 13:00-13:20

④バンド目リハーサル 13:30-13:50

③バンド目リハーサル 14:00-14:20

②バンド目リハーサル 14:30-14:50

①バンド目リハーサル 15:00-15:20

開場準備 15:30-16:00

開場 16:00

①バンド目本番 16:30-17:00

転換 17:00-17:15

②バンド目本番 17:15-17:45

転換 17:45-18:00

③バンド目本番 18:00-18:30

転換 18:30-18:45

④バンド目本番 18:45-19:15

転換 19:15-19:30

⑤バンド目本番 19:30-20:00

転換 20:00-20:15

⑥バンド目本番 20:15-20:45

閉場 21:30

完パケ 22:00

というようにリハーサルが逆になっているので最初のバンドは入りしてからリハーサルまでの間に準備を済ませておかないとすぐに本番になってしまいます(;・∀・)

最後のバンドはリハーサルが終わってから本番までにかなり余裕があるのでゆっくり食事してても余裕だったりします( ゜Д゜)☆

どちらかというと逆リハの場合が多いですが、順リハの場合でも①バンド目だけはリハーサルが最後という変則的な場合が多いです!

①バンド目が最後にリハーサルをすると、セッティングをそのままにした状態で本番を迎えられるのでメリットが大きいのです(・ω・)b

ちなみにリハーサルは通常、ドラム→ベース→ギター→ボーカルの順に個別に音を出して行ってPA(音響)さんが音量等の調整をして行きます!

PAさんに言われた通りに音を出して行って下さい。

ちなみに他のパートがPAさんとやり取りしている時は音を出すと邪魔になるので静かにするよう徹底して下さい!

ドラムはキック→スネア→タム→全体→コーラスマイクの順番で出して行くことが多いです

ベースはメイン→エフェクターを使った音→スラップ→コーラスマイク

ギターはメイン→ソロ音→その他エフェクターを使った音→コーラスマイク

ボーカルはメイン→その他エフェクターを使った音

この様な流れでやって行きます!

マイクのチェックの際は、テステステス…とかチェックワンツーとか色々言う人がいますが、他のアーティストのリハーサルを見てどんなのが良いのかな~?なんて見学してると勉強になるかと思います。

どうしてもわからなければ、あーあーあーで大丈夫です。笑

そしてすべての準備が整ったら全体で演奏しますが、大体時間が限られてるので1曲か2曲をワンコーラスずつしかできませんので、予めどの曲でチェックをするのか決めておいて下さい!

全体の演奏をしたら、まず自分のモニター(自分用のスピーカー)にどの音が欲しいのか要望をPAさんに伝えて下さい

モニターからは通常、自分の音や声、他のパートの音や声、同期の音を返すこともできます!(返しと呼びます)

例えば、自分がギターであれば、自分の音はアンプから充分聴こえてる場合はドラムの三点(キック・スネア・ハイハット)をメインで返してもらいリズムをキープしつつ、ボーカルの声も返してもらって今どこを演奏してるのか見失わないようにする

みたいな感じで、自分があると助かる音を中心に要望を出して下さい!

伝え方としては…

一番上にドラム三点、その下にボーカル、その下に薄くベースを下さい!

みたいな言い方で、一番大きく欲しい音を上、順位が低いものを下と表現するとPAさんに伝わりやすいです☆

⑥本番

一番緊張するのがこの本番ですね…

人生で初めてライブハウスのステージに立った時のことは今でも忘れません!

というくらいに脳裏に刻み込まれますので楽しんで行きましょう(o´∀`o)

とは言ったものの、頭の中が真っ白になってそれどころじゃなかったです。笑

とにかく最初から緊張しない人はいないので、ステージの数をこなして行くことで緊張をほぐして行きましょう!

今では早くステージに立ちたくてウズウズしてるくらいです(;・∀・)

ライブに慣れて来て余裕が出てきたらステージングや演出にも力を入れて見ると良いでしょう!

ちょっとした工夫をするだけで客席からの見え方って変わるものです☆

左右の弦楽器隊が立ち位置をチェンジ(スイッチングと呼びます)するだけでもかなり動きがあるように見えたりします(*´∀`)

ただし、スイッチングすると自分のアンプから離れるのでかなり何弾いてるかわからなくなるので注意は必要です。笑

スイッチングすることが決まっている場合はリハーサルの時点で反対側のモニターから自分の音を返しておいてもらうとそこまでカオスにはならないのでオススメです(・ω・)b

⑦営業

本番が終わりましたら、今度は営業です☆

ライブハウスにもよりますが、転換中に物販席に立ってファンの方とお話することができます!

禁止されてる場合は全バンドの演奏が終わってからという場合もあります!

いずれの場合もファンと交流を深めて、気に入ってもらえれば物販を買ってもらえたりしますので、バンドの活動資金として活用して行きましょうヾ(*´∀`*)ノ

⑧清算

営業と時間が被る場合もありますのでその辺はメンバー同士で役割分担をして臨機応変に対応しましょう!

清算のタイミングはライブハウスやイベンターさんによって違いますので確認しておくと良いでしょう☆

具体的に何を清算するの?という話ですが…

大体の場合、バンドとして出演する場合はチケットノルマというものがかかります。

例としては…

3,000円のチケット10枚分がノルマ(そのライブによって違う)

機材費5,000円(ライブハウスによって違う)

スモーク代1,000円(煙が出る演出をお願いした場合)

撮影代2,000円(ライブ映像をDVDにしてくれる)

自分のバンド目当てのお客様が5名来た場合

3,000×(10-5)=15,000円がノルマとしてかかりますので…

15,000円+5,000円+1,000円+2,000円=23,000円

メンバーが5人だとしたら1人4,600円かかることになります(;・∀・)

最初のうちはどうしてもノルマのあるライブばかりになってしまいますが、有名になったりお客様の動員が見込めるバンドになって来ると逆に出演料をいただけるようになったりしますので、人気が出るように頑張って行きましょう(o´∀`o)

⑨完パケ

完全にハケるという言葉を略して完パケと呼んでいます!

ライブハウスにも迷惑がかかるのでダラダラせずに搬出作業をこなして速やかに退出するようにしましょう(・ω・)b

ただし、ライブハウスの店長さんやイベンターさんにはきちんと帰る旨を伝えてから退出して下さい!

当然、勝手に帰るのは印象が悪くなります(;・∀・)

⑩出待ち

どうしてもお話をしたくて外で待ち伏せしてるファンがいたりします

もちろん次のライブのために営業活動は必要なのですが、ライブハウスによっては出待ちを禁止しているところもありますので、ルールを守って周囲の迷惑にならないようにしましょう!

と、いうわけでここまで長々とライブ流れを見て来ましたがいかがだったでしょうか?

正直な話、こんな説明されなくても一回やれば何となくわかることではあるんですけど、まだ経験のない方からすると貴重な内容だったと思います!

ご参考までにどうぞ☆

でわ、また明日(・ω・)ノ

コメントを残す